春分の日にワークショップを終えてからのお話です。
娘と待ち合わせをして2人で一緒に、駅のホームで電車を待っていました。
電車が到着しドアが開いたので、電車の中へと入りました。
すかさずきょろきょろと辺りを見回し、座席を探すと
目の前に向い合せ状態で4人座れる座席がありました。
そこには斜め向い合せの状態で、2人の方が座っていました。
1人の方がキャリーケースを足元に置いていたため
実質的に1人分の席が空いている状態でした。
娘は、大きなキャリーケースを持っていた私に座るようにと促してくれて
自分は扉の傍で立つつもりで、私から離れようとしたときでした。
すると私の向かいに座っていた、10代後半くらいの男性がスッと立ち上がり
「僕あっちに行きますからどうぞ2人で座ってください」
と、席を譲ってくれたのです。
私と娘はビックリしました。
娘が「いえ、立ってますから大丈夫です。」と伝えたのですが
「ぼくは大丈夫ですから、どうぞ」と席から離れようとするのです。
私は咄嗟に「ありがとうございます」とお礼をいいました。
彼は「いえいえ」と笑顔でいいながら
サッと扉の近くへ歩いていかれました。
私と娘が大きな荷物を持っていて
気の毒だと思ってくださったのかもしれません。
おそらく娘と同じくらいの年齢だと思います。
大きめのトレーナーとデニムの
カジュアルなファッションをした今どきの男性でした。
とても優しくスマートに席を譲ってくださって
その姿が、本当にとても素敵だったのです。
3駅ほど通過したところで、少し離れた座席が空いたので
その男性は移動し別の席に座ったようでした。
そこから数駅あとに、私と娘は到着駅についたので
電車を降りるためドアの前へと移動しました。
まだその男性が座っているのを見つけました。
そのとき、パッと目があったので
「ありがとうございました」と、もう一度お礼をいうと
その男性はニコっと笑ってくださいました。
キリっとしたお顔立ちをしていて、爽やかな笑顔が眩しかったです。
電車を降りると、娘が
「あんなに優しい人がいるんだね」と喜んでいました。
「ママが30歳若かったら恋が始まるわ」 と私。 笑
春分の日にこんなに素敵な、優しさと思いやりの心に触れさせてもらえて
私と娘はすごくうれしい気持ちになりました。
私はその男性に愛と感謝の祈りをお贈りしました。
私たちに優しさと思いやりを届けてくれた彼が
これからも沢山の愛に包まれどうか幸せでありますように。
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