今朝、道路を歩いていると年配の女性が大きなごみ袋をもって歩いているのを見かけました。
大きなごみ袋を2つ、片手に持ちもう片方の手には杖を持っていて、杖をつきながらゆっくりと歩いていらっしゃいました。
見るからに重そうなごみ袋を2つ持って歩いているので、歩くことが見るからに大変そうでゆっくりゆっくりと前に進んでいました。
後ろから近付いたときに年配の女性の息遣いが聞こえたのですが、はぁはぁと、とてもしんどそうで・・・とうとう持っていたごみ袋を地面に下ろして立ち止まってしまいました。
後ろから「あの・・・大丈夫ですか?重いですよね」と、思わず声をかけました。
おばあちゃんは、こちらをみて「はい~」と、疲れ果てた表情で返事をされました。
「よかったら、そのごみ袋持っていきますよ。あそこの収集場ですよね?」 ときくと
「いいんですか?助かります。ありがとうございます」と、いってくださったので
そのまま2つのごみ袋を受け取って、30メートル先の収集場へ運ぼうと歩き始めると
後ろから「ありがとう!ありがとう~」とおばあちゃんが、大きな声で、何度も何度もお礼をいってくださってました。
おばあちゃんの姿をみて私は自分の母を思い出していました。
数年前、足を痛めてしまった母は杖がないと歩き辛い時期がありました。
傷める前まで、母は私と山登りをしてとても元気だったのですが、山や階段を思うように登れなくなったことに母はとてもショックを受けていて、わたしも母の老いをリアルに実感したのでした。(お陰さまで、今は回復して元気に歩いています^^)
そのおばあちゃんは母よりもずっと年上のようでしたが、思うように歩けない辛さを感じているおばあちゃんの表情をみて、瞬間的にいろいろなことを感じました。
ごみを置いて振り返ると、おばあちゃんはまたゆっくりゆっくりと、反対方向へと歩いていらっしゃいました。
わたしたちは生きている限りいつか必ず、家族や自分自身の「老い」と向き合うことになります。
今まで当たり前にできていたことが、ある日からできなくなるということもあるでしょう。
そういったことをできる範囲でお互いがカバーし合って
周りの方のサポートを活用できる社会が充実していくことを、これからも願っています.
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