ずっと憧れていた「大峯山」の仏様に会いたくて、雨のなか奈良へと向かいました。
向かったのは奈良国立博物館で開催されている特別展『神仏の山 吉野・大峯』です。
大峯山(山上ヶ岳)は、今もなお「女人禁制」の伝統が守られている場所。
女性である私は、今生はその頂にあるお寺へお参りすることはできません。
だからこそ「いつか麓から手を合わせるだけでも…」と思い続けていました。
ですので、今回の展覧会は、まさに奇跡!!のようなチャンスでした![]()
今回の展覧会で一番の目的は、女人禁制の聖地・大峯山寺から初めて山を下りてこられた秘仏・蔵王権現さまにお会いすることでした
険しい山道を、人の手で大切に大切に運ばれてきたそうです。
普段は決して入ることのできない聖域にいらっしゃる仏さまが、私たちのもとへ「会いに来てくださった」と思うと、展示室で対面した瞬間、胸が熱くなりました。
蔵王権現さまといえば、悪を祓うための「忿怒のお顔」を思い浮かべますよね。でも秘仏さまはどこか驚いたような、 「あっ」と声をあげているような、愛嬌のある表情をされていました。
「全力で守ろうとしてくれている」 そんな温かさを感じながら、気づけば長い時間見つめていました。ただただ有難いなぁ、という想いでゆっくりお参りさせていただきました。
こちらの蔵王権現さまのみ撮影OKでした
そしてもう一つ楽しみにしていたのは、藤原道長が納めた「紺紙金字経」が展示でした。大河ドラマ『光る君へ』で、道長が金峯山へ向かう場面を見てから、とても興味をもっていた「紺紙金字経」。
実際に目の前でその金文字を眺めていると、ドラマの中の人物ではなく、ひとりの人間としての道長の切実な想いを感じられた気がしました。
家族の幸せを願いながら険しい山を登り、命がけで奉納したお経なのです。
そして、今回の展示ではその紺紙金字経を納めた筒も展示されていました。
細やかな装飾や、長い年月を経た質感を目にした瞬間 「本当に、ここに道長の手が触れていたんだ」 そう思うと、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
祈りは、時代を超えても人の心に届くのだと感じたひとときでした。
特別展を長い時間をかけて満喫しお腹が空いたので、休憩を兼ねて近くのカフェへ。
私たちは庭園を眺めてゆったりリラックスを楽しんでいたので全然気にならなかったのですが、お店の方が「少し提供が遅くなるから」とお気遣いくださり、なんと!黒文字の紅茶をプレゼントしてくださいました![]()
優しい香りと雨の庭園の美しさに待ち時間さえも幸せなひとときを楽しませていただきました。
その後いただいたお料理は温かくて、とても美味しかったです。
素敵な心遣いを、ありがとうございました。
























