先週、青森に行ってきました。青森空港からレンタカーを借りて1日目は下北半島へ。
子どもの頃から憧れていた恐山に向かいました。
恐山は日本三大霊場の1つといわれています。比叡山、高野山は歴史ある建造物が特徴的な霊場ですが、恐山は自然が生み出す景色そのものが信仰され親しまれています。
子どもの頃、夏休みになると毎年みていたテレビ番組で必ず映っていた恐山の光景は怖さを前面にアピールした映像でした。
でも、わたしは恐山に心惹かれていて「とっても不思議なところだなぁ」と感じていました。
いつかここに行ってみたい
いつか自分の目でみて確かめてみたい
とずっと思っていました。
長年の夢が叶いやっと今回訪れることができました。
山道を抜けると湖がみえてきました。恐山にある宇曽利山湖です。
美しいエメラルドブルーの湖日本ではないような美しさです。
昔テレビでみていたおどろおどろしさは全くなくて、でも今まで感じたことのないニュートラルでクリアな場所だと感じました。
全国各地で寺院の創建に携わってきた天台宗の僧侶である慈覚大師円仁はある日「北の地に霊場を開山せよ」との夢をみます。円仁は北へ北へと歩き続け山形県の立石寺を創建。そして862年には恐山に菩提寺を創建しました。恐山菩提寺は一度使われなくなりますが、1530年に聚覚和尚(曹洞宗の僧)が再興しそれより恐山を守り続けています。菩提寺の地蔵菩薩像は苦しむ人に手を差し伸べ救ってくれる仏様とされています。
恐山の入場は観覧料(500円)が必要となります。山門から入った境内の風景です。
いいお天気ですが気温は25~26℃くらいでカラッとした心地よい暑さでした。
まずは恐山境内にある宿坊「吉祥閣」へ向かいました。
チェックインを済ませてから、境内へ向かいました。
宿坊の向かい側に鳥居がありその奥へと進むと
八大龍王さんとお稲荷さんのお社がありました。
お社からの風景です。見晴らし最高、絶景です。
宇曽利山湖に向かって歩きました。
日本とは思えないような白い砂浜とエメラルドグリーンの湖。この白い砂浜は極楽浜とよばれています。
とても慈悲深い優しいお地蔵さまです。
天に還った愛する人を想い訪れた人たちが石を積んでいかれます。愛する人を想う気持ちをこの恐山は優しく受け入れてくれるのです。
恐山は死を見つめ生きることを見つめる場所。わたしたちにとってとても大切な聖地だと感じました。
昔テレビでみた怖さやおどろおどろしさは全くありません。それどころか、歩いているとどんどん元気になっていくのです。唯一無二のすごいパワースポットでした!
恐山めぐりをしているとだんだんと陽が落ちてきたので宿坊に戻りました。
宿坊は1泊2食付きで、お風呂は恐山から湧き出る温泉を楽しむことができます。
宿坊吉祥閣さまでは、食事の時間が決まっている、朝のお勤めに参列する等のいくつかの決まり事がありますが、それ以外は自由時間もありますのでゆっくりすごすことができました。
お食事は2食共、精進料理です。どれも優しいお味でとっても美味しかったです!お腹いっぱいになりました。
※現在、館内は撮影禁止になっていますので、画像はありません。
続きます^ ^