金峯山とは現在の奈良県吉野郡の山上ヶ岳を中心とする山々であり、役行者が千日の修行をし、金剛蔵王大権現を感得したのだそうです。
でも、このときは秘仏である3体の金剛蔵王大権現の特別ご開帳で、貴重なお姿を拝見しお参りできたので、とても嬉しかったです^^
朝のお勤めにも参列できました。
「あぁ、これはまた一人でゆっくり伺えるタイミングがあるのかも」とポジティブに捉えて、次回を楽しみにすることにしました。
そして、願いが叶い今回は1人で吉野へ。
秋の紅葉と特別御開帳期間の前だったので観光客も少なく、お店もメイン通りもとても静かでした。
金峯山寺に到着すると蔵王堂へ足早に向かいました。(蔵王堂の拝観は有料です)
入り口で拝観料を支払い、堂内に入ります。
まずは秘仏である3体の金剛蔵王大権現さまにお参りし、それから堂内右奥の木造蔵王権現立像のもとへと歩いていきました。
「やっとお会いできた!」とお姿をみると、胸がいっぱいになりました。感極まってウルウルしながら、手を合わせてご挨拶をしていると、若い僧侶の方が、ひょっこり隣の仏さまのあたりから姿を現して、私をみて声をかけてくださいました。
「よろしければ、この障子の中へとお入りください。ここでしたらゆっくり権現さまにお参りできますよ。」と木造蔵王権現立像の前に立てられている障子で囲まれた小さなスペースの扉を開けて、そう教えてくださいました。
「えっ!?入っても良いのでしょうか?」と伺う「はい、どうぞ。ゆっくりお参りください」とニッコリと優しい笑顔で答えてくださいました。
僧侶の方が教えてくださらなかったら、全くそのスペースには気が付きませんでした。なんで有難いんでしょう!!僧侶の方にお礼をいって、障子の中へと入りました。
きっと権現さまのお導きのお陰なのでしょうね。スペースの中に入ると座布団があってその前にお供え等を置く台がありました。
座布団に座り権現さまにもお礼をお伝えして、ゆっくりお参りさせていただきました^^座った状態で権現さまのお顔を見上げると、権現さまはまた違った表情をしているように感じました。
愛情深く優しい眼差しの権現さまでした。目をみていると懐かしく吸い込まれそうな感覚になります。やはりどうしても、はじめて会った気がしません。おそらく過去生でお会いしているのだと思います。
障子の中にいると、権現さまを2人きりになったような気分になりました。ときどき参拝者さんが後ろを通る気配や声がしていましたが、特別な空間で、時間を忘れてお参りさせていただけてとても幸せでした。
気がつくと閉館前の時間になっていました。16時30分から夕勤行がはじまるので、1度外へ出て夕勤行の時間にまた蔵王堂へ戻ることにしました。
1時間ほど時間があったので早めの夕食をとることに。金峯山寺のちかくのお食事処で、葛うどんと柿の葉寿司をいただきました^^
朝は早起きして、また蔵王堂へと歩いていきました。5時30分から朝勤行に参列しました。朝勤行はたくさんの方が参列されていました。
宿に帰ると朝食会場へと案内していただきました。
この日朝食は私一人だったようで、お部屋を貸切りでゆったりと朝食をいただくことができました。
画像ではわかりませんがお鍋の底には葛が入っていました。
ヘルシーで美味しかったです。
朝食会場からの景色を楽しみながらゆったりした気分を味わうことができました。
今回お世話になったのは女性の一人旅も安心して泊まれる宿でした。
お風呂は温泉ではありませんが、浴場もそこそこ広く清潔感や気配りもあって、とてもすごしやすかったです。吉野に宿泊する際はまた是非お世話になりたいと思いました^^
快晴の空です♪
金峯山寺にお別れをして、ここから吉野のさらに山奥へ向かいました。