私たちには感情があります。
喜怒哀楽を感じ様々な体験をしながら、人生を歩み続けます。
怒りや悲しみももちろん経験します。
これらはネガティブな感情として認識している方が多いでしょう。
近年では”ポジティブ”という言葉が流行ったこともあって、「ずっとポジティブで居なくてはいけない」と信じている方もいるでしょうが、一概にそうではないと私は思っています。
激しい怒り、深い悲しみ、妬み、寂しさ・・・これらの真っただ中にいるときは、感情に揺さぶられ葛藤しとても辛いのですが、この体験も私たちにとっては必要で大切なものです。
激しい怒り、深い悲しみ、妬み、寂しさにどっぷり浸かることで、「自分にとって本当に必要なものは何か?本当に求めているものは何か?」に気が付いていくのですから。
光のみポジティブのみを知っているだけでは、真実の愛、慈悲を学ぶことはできません。闇を知らなければ、光の素晴らしさや有難みは理解できません。
これらは頭で理解するだけでは知ったことにはならず、感覚や体験のなかで気づき腑に落とすことで人は大きく成長していきます。
この世界はすべてのものが表裏一体。どちらの世界も体験することで人格(霊性)を高めていくものです。
怒りや悲しみは感情は私たちを人間的に大きく成長させてくれるもの。
器が大きい人、懐が深い人は、人生のなかでネガティブな感情をしっかり体験しています。
そのうえで、大らかさや優しさ、慈悲深さと共に、冷静な判断力も持ち合わせているのです。
ポジティブもネガティブもどちらも必要で、この2つのバランスが大切なんです。
あなたの中にあるネガティブな感情は、あなたに何を教えてくれていますか?