前回の続きです
白山中居神社に到着したのはお昼前でした。3年ぶりの参拝になります。
鳥居前にある駐車スペースに車をとめて鳥居の方をみると、手ぬぐいを頭に巻いた男性が一人鳥居前に立って身なりを整えていました。
男性は自分のことに夢中のようだったのでそのまま素通りしようと思ったら、わたしの存在に気が付いて
「こんにちは~!」と元気よく挨拶をしてくださいました。
わたしもあわてて、ご挨拶しました。きっと地元の方なのだと思います。
先ほどの白山長滝神社では地元のおばあさんがにこやかに挨拶をしてくださいましたし、とても心があたたかくなりました。
こういったことも神さまからの歓迎のサインですね。
川の流れと鳥のさえずりだけが響き渡っていました。
川辺には女性がひとり、川の水に触れているのがみえました。参拝者さんのようでした。
橋をわたって境内にはいると、先ほど川辺にいた女性が声をかけてくださいました。
「禰宜さんがお待ちになっていますよ」と、数百メートル先の軽トラの近くにいらっしゃった禰宜さんに向かって
「禰宜さーん!お待ちになっていた方がみえましたよ~!!」と声をかけてくださいました。
禰宜さんはわたしに気が付いて大宮殿へと案内してくださいました。
大宮殿のなかには、社務所がありお札やお守り等の授与品が並んでいます。
まずは大宮殿の中で参拝をさせていただいてから御守りやお札を授けていただきました。
声をかけてくださった女性は岐阜の神社めぐりをするために遥々東京から来られたそうで、
伊奈波神社やお千代保稲荷にも参拝し、今日この白山中居神社にたどり着いたとお話してくださいました。
昼にやってくるバスに乗って次は飛騨高山に向かうとのことでした。
「あなたが禰宜さんとお約束をされていたお陰で大宮殿での参拝ができました。まさかこんな素敵な体験ができるなんて・・・本当にラッキーでした、ありがとうございました!」
と、その女性は何度も何度もお礼をいってくださいました。
でもこれは偶然ではなくて、その女性が純粋な気持ちで神仏を愛し信仰されているからだと感じました。
東京から、車を利用しないでここまでたどり着くのは相当な気力とバイタリティが必要です。
何度も電車を乗り換えて山の麓の駅で降ります。駅からは1日数本のバスしかありません。
この地でバスに乗り遅れたら、本当に路頭に迷います(^-^;
「それでも神さまに会いたい!」という純粋な気持ちは神さま達に十分に伝わっていますから
中居神社の神さまはとても喜ばれてその女性を心から歓迎されたのだと思いました。
禰宜さんが「こうやってご縁をいただいて同じ時間をすごせることは奇跡ですね」
と、色々なお話をしてくださいました。
禰宜さんが須賀社、地造社を開放してくださいました。
はじめてお社を拝見しながら参拝をさせていただきました。
本殿の右後ろにあるご神木はものすごいパワーです。
禰宜さん、とても貴重な時間をすごさせていただきありがとうございました。
そしてご縁をつなぐ白山中居神社でお会いした女性の旅がさらに素晴らしい日々になりますように心からお祈りしています
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